「Number Do(ナンバー・ドゥ)vol.37 ランニングを科学する。」の大迫選手のインタビュー記事を読んで、いろいろと感じるものがありましたので記録しておきたいと思います。
(自分はこう感じた、というメモ代わりなので、解釈の違いはご容赦ください。)
自分のリミット(限界)を把握し、それに抗わない。
大迫選手は以下のように仰っています。
・きちんと客観的な数値で自分の力量を判断して、それに基づいて準備をしていくことが大事 ・自分の限界はちゃんと把握しておくべき。
・レースでは練習でやってきたことしか出ない。自然に自分の身体にリミットをかけられるようになることが非常に重要
・(東京マラソンで途中でトップ集団から離れた場面では)リミッターがかかったというのが正しい感覚
Number Do(ナンバー・ドゥ)vol.37 ランニングを科学する。
「レースで特別なことが起きる」というのは奇跡的な確率で、
結局は自分の力量以上の速さでは走れない。
そのことを意識して、練習やレースを組み立てることが重要だということを仰っています。
確かに、レースだと、周りの雰囲気やアドレナリンなどで特別なパワーが出てくるんじゃないかと、なんか期待してしまう自分がいる気がします。
だからこそ、今の自分の実力を知って、身の丈にあった戦い方をする。
至極当然なことです。
なので、目標タイムに対して今の実力を数値など客観的に把握して、コツコツ差を埋めていくしかないんだということを、改めて感じました。
やはり練習してきたもの以上の力はレースでは出ないという前提は持っておいて、+αの力は出ればラッキーくらいの感じで。
レース中に集団と離れたり目標ペースから多少落ちても、「身体がリミッターをかけてくれた」と思ってやり過ごすくらいの気持ちでいたほうが、そこで無理して頑張って後半垂れるより結果的にいいタイムになるのかもしれないなと。
実際、大迫選手は東京マラソンで後半グイッと上げましたしね。
レースを走る上で、「いかにペースを守るか」ではなく「いかに身体に正直に従うか」という意識をもっと持とうと思いました。
そういう意味で、心拍ベースで走るのはいいのかもしれないな。
「走りの感覚」ってそんなに重要ではない。
・野球は感覚も大事だと思うが、マラソンは積んできた練習の結果がすべてで、もっと単純。
・成績が伸びない選手って、数年前に良かったときの感覚を大事にしている人がすごく多い。
・結局人間の感覚なんて主観的であてにならないもの。それよりも僕は科学的で客観的な数値を重視しています。
Number Do(ナンバー・ドゥ)vol.37 ランニングを科学する。
東京マラソンで履いた「アルファフライ」での練習が2~3週間くらいしか取れなかったにも関わらず、そのシューズを選択した理由を聞かれての回答で、
感覚云々というよりも、新しい技術を信じてBETした。「走りの感覚」はそんなに重要ではない。
と仰っています。
昔の感覚に固執しちゃうと、成長させるためのトレーニングができなくなる
とも仰っていて、
自分も怪我前の速く走れた感覚に「戻そう」と思っているフシがありました。
過去の感覚よりも、現状の数値だったり技術だったりを取り入れて別の形で進化していく。
「戻す」というよりも別の方向に「進む」、それが重要だと感じました。
スピードを上げるより「いかに楽に走るのか」に意識
東京マラソン後の会見で、ランニングエコノミーについて聞かれたようで、
・いままでだったら調子がいいとスピードを上げていたのを、「いかに楽に走るのか」という意識に置き換えた。
Number Do(ナンバー・ドゥ)vol.37 ランニングを科学する。
と仰っていました。
自分もいままではそんなに「楽に走るか」は意識してませんでした。上下動をなくしてなるべくスピードを出すという意識はありましたが、「楽に走る」という意識は少なかったと思います。
自分もスピードに固執してるところがあったので、「楽に長く走る」というところにもっとフォーカスしてみようと思いました。
他にも、東京五輪のことや、対アフリカ選手のことなど、ランナーには指針になり得ることがたくさん書いてありましたので、是非読んでみてください。