【レースレポート】佐渡国際トライアスロン 2018 Bタイプ

佐渡国際トライアスロンに参加してきました。

PearlIzumiのトライアスロンコミュニティ「PITRI」のメンバーとして、初めての大会。

佐渡トライアスロンには3つのカテゴリが存在する。
ロングディスタンスの「Aタイプ」、ミドルディスタンスの「Bタイプ」、そしてリレーの「Rタイプ」だ。

ロングは時期尚早だし、タイプAの参加資格(ミドルディスタンス以上の完走経験)がないので、Bタイプにエントリー。

佐渡に向けての練習はというと、正直あまりやれていなかった。
スイムが一番不安だったが、1ヶ月前に参加した葉山OWSの1.5kmの部で波に流され結果的に2km近く泳げたことで満足してしまったし、
バイクも佐渡ロングライドや、奥多摩までのライドくらい。
ランは引き続き月間200km弱程度。佐渡に向けてというよりも岩本町TRC練習をこなしていた感じだ。

唯一追加したのは筋トレ。
フリーウェイトで上半身強化と、レッグエクステンションで大腿四頭筋の強化には努めた。

佐渡入り。久々にメンバーと会う。

前日に佐渡入り。天気は不安定でゲリラ的に風雨が襲った。
久々のPITRIメンバーとの再開。
受付やオリエンを済まし、宿に戻って準備を進めた。

レース当日、いよいよミドルの挑戦が始まる

当日は4:00起き。Aタイプの選手は6時スタートのためちょうど出発するところだった。
エールを送り、食事・身支度を済ませ5時ころに宿をあとにした。

AM6:00。Aタイプのスタートを見送る。1000人近い選手たちが海に入っていく姿は圧巻そのものだった。
Aタイプの選手たちの健闘を祈りつつ、準備を進めた。

スタート40分前、チームメンバーのエールを受けながら、スイムスタートに向かう。
アップのため海に入るとかなり温かい(25度だったとのこと)。しかも遠浅でしばらくは足がついた。これは泳げない人間にとっては嬉しい。

AM7:20。先に日本選手権の選手たちがスタートした。走ってから飛ぶを繰り返して会っという間に沖のほうまで行ってしまった。間近で見られてすごく勉強になった。

AM7:30。いよいよBタイプのスタート。チームメンバーと健闘を祈りつつ入水した。

最初の難関、スイム

750人くらいが一斉にスタートする。初めての経験だったため、かなり人と接近しながらで困惑、前に泳ぐ人の足が恐怖だった。
前からスタートした方が良かったのかもしれない。

波はそこまでなかったものの、ところどころ思ったより流された。
時計回りだったため、左呼吸しかできない自分には不利だったのかもしれない。
いままで避けてきたが、両方呼吸ができるように練習した方がよさそう。

51分でスイムゴール。予定は50〜55分ほどだったので、予定通り。
ただこれはもっと短縮できる!

とにかく一番の難関はクリアしてホッとした。

トランジションは近かったこともあって3分でクリア。
いよいよ長旅が始まる。

未体験ゾーンのバイク

今年の5月に参加した佐渡ロングライドでは大佐渡だけしか行かなかったので小佐渡は未体験。
80km地点の小木坂まで、いかに力を残せるか。
しかも休憩なしで4時間ちかく漕ぎ続けるのも初めての経験だ。
といってもどのくらいの出力で自分がヘタるのかは把握していないので、
とにかく平均速度が28km/hを割らない程度で進むことを心がける。

やはり佐渡はアップダウンが多い。佐渡ロングライドではアウター縛りを自分に課していたが、今回はランもあるためインナーも解禁した。

ただ今思うとアウターで踏めるところは踏んだ方がよかったのかもしれないなと。無駄に回転増やしてしまって逆に疲れてしまったとも思ったし。これは何度かやっていかないとわからない。

平坦な道は基本32~34km/hくらいで進めたが、こういったところをもっと速く漕げるようにしたい。

レースに集中していたが、天気は快晴で景色も最高!佐渡の醍醐味を感じながら疾走できることに喜びを覚えた。
これだけでも参加してよかったと思えるほどだ。

今回初体験だったのがエイド。
ボトルを受け取るのだが、最初はスピードの抑え具合がわからず受け取れず、、、
勝手がわかってからはきちんと受け取れて一安心。

80km地点の小木坂に突入。
評価に違わずの急登。ギヤは一番軽いものにして回しまくる。
一人にパスされた以外は結構抜いた気がする。

ただ登りきったあと、太ももが張ってきたのに気づく。
おまけに向かい風が続き、スピードも出ない。
ここはバイクで無理してもランに響くだけと思い、ほどほどに抑えることにした。

ようやくスタート付近に戻って来たが、ゴール前10kmの平坦がなかなかスピードが出ない。。
向かい風がすごくて、20km/h台でいっぱいいっぱい。
他のメンバーも同じことを言っていた。
あれはメンタル的にきつかった。。

3時間52分。長かったバイクがようやく終わった。
ここは3時間半くらいにはしたいところ。
いろいろ伸びしろはあるはずだ。

補給を済まし、トイレも行っていたためトランジションは6分もかかってしまった。
ここも短縮ポイント。

いよいよ得意のラン。
1時間30分台では帰ってきたい。そんな期待も早々に崩れ去った。

一番キツかった、ラン

序盤2kmくらいは4分前半で進めていたが、大腿四頭筋が今にも攣りそうになってきた。
最初のエイドで水を浴びると、完全に痙攣発症。。
歩くのもままならず、治るまでエイドで休ませてもらった。
「これがミドルディスタンスか」と速くも洗礼を浴びる。
5分ほど休んでとりあえず復活。
とはいえまたいつ痙攣してもおかしくない状態が続く。

しばらく走っていると、腹の調子がおかしい。。
6km地点のエイドでトイレに駆け込む。。
踏んだり蹴ったり。タイムは完全に諦めた。。

トイレから出ると、無料ストレッチののぼりが目に止まり、お願いすることにした。
専門学校の学生さんが腿裏を伸ばしてくれて、だいぶラクになり、攣りそうな感覚もなくなってきた。
次回からは自分でもできそうだ。

お腹も足も回復し、エイドで止まるが、それ以外はすべて走ることができた。

折返し後は下り基調だったこともあり、4分台で走りつづけ、最後の3kmくらいは4分前半で走れた。

ランだけで2時間もかかった。。悔しすぎる。。

後半4分台で走れただけに前半がもったいなかった。
痙攣と腹痛で心が折れたが、もう少し我慢できたのではないか、走りながらどうにかなったのではないか
と後悔の念が押し寄せてきた。

と同時にミドルディスタンス以上のトライアスロンの難しさ・奥深さを身をもって感じることができた。
最初にこれを経験できて逆に良かったのかもしれない。

6時間52分の長くもあっという間の挑戦が終わった

6時間52分という結果でミドルディスタンス初挑戦だった佐渡トライアスロンは終わった。

今回ミドルディスタンスを経験して、
やはり3競技やるということの難しさがわかった。
と同時に面白さも知れた。これはオリンピックディスタンスでは気づかなかったことだ。

今回はポテンシャルだけでチャレンジした感じになってしまったが、
逆にいうと伸びしろがあるということ。
ミドルディスタンスの距離になると、経験やテクニックなどが大きな差になってくるように思える。

今回、バイクのセッティングも適当で、スイムもとくに戦略ナシ、バイクを100km以上漕いだあとに走るという経験も初めてだった。

来年、もしUTMBに当選したら佐渡には出られないが、
もし出られることになれば、きちんと照準を絞った形でBタイプにリベンジしたい。
そこで自分がどこまで食い込めるか。今から楽しみだ。