Ultra Trail Mt Fuji、通称「UTMF」。
憧れだったレース。第3者的に見ていた、遠い存在だったレース。そんなレースに今回参加することができ、しかも完走することができました!
タイム:39時間43分35秒
順位:393位/1230人
初めての100マイルレース挑戦(いままでは110kmが最長)で、見事100マイラーになりました!
感無量で、ゴールで泣いてしまったくらいです。
UTMFとは
Ultra Trail Mt Fuji。略してUTMF。
国内最大のトレイルレースといって過言ではない注目のレース。
UTWT(Ultra Trail World Tour)の1つのレースのため、国内外の多くの有力選手が集まる。
100マイル(168km)を走るUTMFと91kmを走るSTYの2つ部門がある。
https://www.ultratrailmtfuji.com/
距離:168km
累積標高:+8100m
制限時間:46時間
コース
例年は河口湖スタート河口湖ゴールの富士山の周りぐるりと1周なのですが、今回からこどもの国スタート河口湖ゴールのワンウェイコースに変更。
A4精進湖〜A5勝山〜A6忍野〜A7山中湖きららのコースが新設。A7山中湖きらら〜A8二十曲峠の区間も変更となった。
勝負は128km地点の山中湖きらら以降と言われるほど、最後の40kmがエグいコースとなった。
今回、完走してみて、よかったこと、気づいたこと、反省すべきことを、自分の備忘録も含めて記載していきます。
[amazonjs asin=”B0791TR1QJ” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”RUN+TRAIL – ランプラストレイル – Vol.29″]ここがよかった
1、前半抑えた
雑誌や試走した方々から「勝負はA6山中湖から」と言われていたので、超スローペースで入りました。
最初のA1まではほぼ走る区間ですが、心拍が150以上にならないように心がけました。
その後の区間も、登りは心拍上げすぎず、下りは飛ばさず、平坦はスロージョグで、とにかく自重して進み、体力や脚のダメージを最小限にとどめてくれていたのだと思います。
2、補給をしっかり取った
45分に1回必ず補給&塩熱サプリも摂取。おかげでハンガーノックや痙攣も起きませんでした。
マイラーあるあるの胃腸トラブルも起きず、固形物とジェルをまんべんなく取ったのも良かったのかもしれません。(そもそも胃が強いというのもあるかもしれませんが)。
また、適度にアミノ酸やプロテイン、MAGMAなども取ったことも功を奏したように思えます。
3、チームのみんなの存在
これは大きなファクターでした。
レース中の励まし合い、途中での応援、エイドでのサポートなど、1人で走っているのにチームで走っているかのような感覚でずっとレースができました。
ゴール後も自分のゴールを喜んでくれて、またメンバーのゴールを待って祝福する。チームの大切さを改めて感じることができました。
今回の気づき
1 意外と眠くならない
2週間近くカフェイン抜きをしていたせいか、眠気が来たのはスタートから15時間くらい(起床して22時間くらい)経ったころでした。そこもカフェイン入りのジェルを飲んだら復活しました。
ただスタートして35時間くらい(起床してから42時間くらい)経ったころの眠さは半端なかった。。
そこではたまらず次のエイド(A9富士吉田)で寝ました。
カラダの調子もあるとは思いますが、起床してから40時間以内にはゴールしたいところ。
もしレース中であれば、そこで一旦寝るのがポイントかもしれません。
あとは、「アドレナリン」はかなり効いていたと思います。特に夜は集中力ハンパなかった。
2 少し寝ただけですっきり
最終エイドのA9で50分ほど寝ました。もっとだるくなるかと思いきや結構スッキリ。
まぁ何時間も寝るとまた違ったのかもしれませんが。。
ただ、寝ると結構いろんなことが復活しました。
睡眠重要!
3 指の踏ん張りがキツい
シューズ選びの段階で結構重要になるなと思ったのが、急下りでの指の踏ん張り。これが結構しんどかった。
どうすればよかったのか、正直わからないが、
各爪には絆創膏はしっかりしておくことと、ソックスにもグリップをついていた方が良いと感じました。
4 脚が痛い時は脚を高くして寝るとよさそう
外側広筋とハムが痛く、A5忍野のマッサージの方に「足を高くして血流を流してやると良いかも」と言われ、A9で寝た時にザックを利用してやってみたところ、確かに足の痛みが改善された気がした。
ただ、その後マッサージを受けたので、そのおかげだったのかもしれないが、今後もやってみる価値はありそうだ。
5 シューズを脱ぐ時は、肌身離さずにするべき
実は、最終エイドのA9富士吉田で仮眠後、出発しようとしたら、シューズが取り違えられていました!!!
なんやかんやで取り返せたが、皆朦朧としているので、シューズを履き間違えるリスクは低くない(実際あったし)。
なので、自分の手元に常に置いておいた方がいいです。
最悪水が無くてもコンビニや自販で買えば進めるが、シューズが無いと次に進めない。
意外とシューズが最も大切なギアなのかもしれない(まぁ裸足でもいけなくはないけど)。
6 UTMFは明るい時にゴールした方が絶対にいい
今回、図らずとも朝6時45分頃にゴールしたわけですが、逆に良かったです。
それは、ゴール付近の景色が素晴らしかったから。
最後河口湖を2/3周ほどするのですが、湖の景色もさることながら、そこから臨む富士山が本当に素晴らしい。
夜ゴールなら暗闇を走るので、感動は半減(もっとか?)だっただろう。
とはいえ次はもっと早くゴールしたいとは思ってるので、夜ゴールになってしまうんだろうけど。
スタート時間変更してくんないかな。。
反省・次回はこうしたい
1 エイドで休みすぎ
エイドでの休憩を計6時間も取ってしまいました。。
だからこそ完走できたというのもありますが、もう少しどうにかなった気がします。
例えば、A4精進湖はドロップバックエイドだったのですが、やることを事前にメモっておいて、それを忠実にやることでもう少し時間を節約できた気がします(気分が悪かったわけでもなかったのに、55分も居てしまった)。
2 歩いてでも前に進んだほうがいい
これは1にも関連するが、体調が優れなかったり、疲れがどっときた時、歩いて回復させるくらいの気構えの方が良かったのかもしれません。
もしそれでもキツかったら、途中で休めばいいわけだし。
エイドに甘えてしまった部分はあったのかもしれません。
3 行動食を減らす
45分に1回は守ってたのですが、万が一のことも備え予備も持っていっていたのですが、結果的にそれ以上に余ってしまいました。
エイドも存在しますし、もう少し削れた(たとえ制限時間ギリギリだったとしても)のではないかと考えてます。ロングレースなら1時間に1回でもよかったかもしれません。
そこはもう少しいろいろ試しつつ、自分の補給感覚を精査していきたいと思います。
4 ドロップバックにお湯を使う食料をいれる
ドロップバックエイドではお湯がありましたので、カップ麺やアルファ米など、ガッツリ食べられるものを自分で準備しておけばよかったです。
エイドの食べ物は軽食が多いので、ガッツリ食べられるものがあまりありません。
ここでしっかり補給しておくことで、行動食の量も減らせるし、パワーも出ると思います。
※胃がやられている場合も想定し、おかゆや味噌汁なども良いかも。
5 笑顔を忘れない
やっぱり疲れてくると、笑顔を忘れてきて、ボランティアの方にもそっけない対応になってしまった。
せっかく応援していただいているし、走らせていただいているのだから、感謝の気持ちを忘れず、
もっと笑顔で(カラ元気でも)レースを楽しめればよかった。
それだけでももう少し楽にレースを進めることができたのかもしれない。
6 ゆっくりでもダメージを軽減させる下り方をする
これはまだ方法を見いだせていないが、かなり下りで脚のダメージを食らった気がする。
いつもならイケイケで下っていくのだが、今回はかなり慎重に下ったつもりだったが、逆にブレーキになってしまったのか、脚のダメージに響いてしまった。
ここは課題として次回のレースまでにはものにしたい。(あとは筋肉を強くするか)
と、ざっとまとめましたが、とりあえず最高!!!本当に素晴らしい大会でした。
ランナーもスタッフもエイドも応援も、全てが素晴らしかった。
このレース・祭りに参加できたことを本当に誇りに思いました。
また来年も是非出たい!(抽選当たれー)