今年で8回目となる美ヶ原トレイルランに参加してきました。
inov-8のシューズを購入した時のキャンペーンで見事エントリー権が当選!せっかくいただいたので走ってきました。
結果としては12時間46分36秒で56位と、ギリギリ上位10%は死守したものの、期待したタイムとは程遠く、残念な結果でした。
レースについて
部門は4つ
90km、80km、45km、14kmの4部門あり、僕は80kmにエントリー。
90kmは今年からの新設で、過去に80kmの完走経験が必要です。
今後100km構想もあるようで、90kmは暫定的な部門とのこと。
必携品
必携品は以下。
- 水分1L以上(スタート時と各エイドステーション出発時)
- マイカップ
- 携行食(レース中必要とする内容と量)
- レインウェア(防寒具を兼ねる)
- 手袋
- 新しい電池の入ったライト
- 熊鈴(コースは熊の生息域も通行します)
- 大会エントリー時に登録済みの携帯電話(スマートフォン)
- 保険証(コピー不可)
ライトは明るいうちにゴールできるランナーであれば前半30分くらいしか使いません。
ポール(ストック)が使える
このレースはポールが使える数少ないレース。一部歩行区間では使用禁止ですが、全体的に使えます。
速いランナーは持っていない人のほうが多い印象。(理由は不明ですが)
※僕はこれを使いました。軽いので、終始持って行動してました。
ITRAポイント
ITRAポイントもつきます。90kmで5ポイント、80kmで4ポイント、45kmで2ポイント。
コースレイアウト(80km)
美ヶ原高原をぐるっと周回で返ってくるコースです。
累積標高は+3980mと80kmレースにしてはそこまで多くはない印象。
走れる箇所も多く、細かなアップダウンというよりもガツンと登ってガツンと下る感じです。
特に、物見石山から和田宿までの1200mも下るのはなかなか日本のレースでは珍しいのではないでしょうか。
レースプラン
目標は10時間台、最低でも上位10%。
50kmを超えるロングレースでは、毎回ことごとく後半ブレーキがかかるので、とにかく自分の中の「50kmの壁」を突破することが一つの課題でした。
どうせ前半抑えても、結局後半ダメになるので、前半からそこそこいいペースで攻めました。
レースレポート
スタート〜和田峠
スタートは4:00。スタートから3.5km、スキー場を400m登ります。
登りきったら標高1800mのシングルトラック。
当日はあいにく強風&ガスってて景色は全く見れず。。
ただそれがまた幻想的な雰囲気を醸し出していました。
そこから下り基調のトレイル+林道。ここで結構走れます。
そこからピークを2つほど経てA1和田峠へ。
※余談ですが、スタート直前にライトがザックにないことを気づき、車に取りに行ったが、実はすでに頭につけていたというポカをし、無駄にライトを持っていくことに。。。
A1和田峠〜A2山本小屋
エイドからは三峰山へ緩やかに登っていきます。
まだガスってて景色は全く見えず。。晴れてたら最高なんだろうな。
このあたりで30分前スタートの90kmの選手をパスしていきます。
三峰山を下ると関門の扉峠に到着。90kmのみウォーターエイドになっています。(80kmの選手は補給できませんので注意!)
扉峠からガッツリ400mほど登り、このレース最高点2006mの茶臼山へ。
ここで90kmコースと分岐します。
そこからは比較的フラット。
途中のアースハンモックエリアは歩行区間(約1km)。
ここではストックは禁止とのこと。
歩行区間が終わると美ヶ原高原の牧場脇の砂利道を走ります。
2kmほど走るとA2山本小屋に。
※ここで順位を教えてくれます。ちなみにこの時点で23位。
A2山本小屋〜A3和田宿
この辺りから晴れてきた。後ろを振り返ると美ヶ原高原美術館が見えました。
ツツジが咲くきれいなトレイルを走り、物見石山に。
そこから一気に1200m下ります。
最初は急降下&ガレていてテクニカル。下りが得意であればここでだいぶパスできます。(自分も何名かパスしました)。
その後、見晴らしの良いシングルトラックの下りをひたすら進み、今度は道なき道を進む。
林道に出て次第にロード区間に。
集落が見えてきて「ようやくエイドだ〜」と思いきや、ここからが結構長い。
おそらく5kmほどあった気がします。
下界はめちゃめちゃ暑い、、山の上は肌寒かったのに、降りたら30度近くで、日光も燦々と照っている。
なんとか頑張って走りきり(ノロノロですが)A3和田宿へ到着。
ここでは、そうめんや蕎麦が振る舞われます。
そばを一杯だけいただき、トイレを済まし、水を全身に浴びて出発。
※集落に降りる直前あたりに私設エイドがありました。
A3和田宿〜A4長門牧場
ここからが地獄の始まり。。
エイドから2kmくらいロードを進み、水沢峠のトレイルに突入。
ひたすら200mほど登る。
頂上から200m下り返して、関門の入大門集落に。
ここもしばらくロードが続き、40km過ぎで大ブレーキ。。
流石に暑さで歩いてしまった。。
そこから地獄の林道の始まり。。
10kmで700mゆるゆると登る林道地獄、、ここが最もしんどかった。。
進めど進めど終わらない。。
木陰で休んでいる人もちらほら、川にドボンしている人もちらほら。
それほど暑くてフラフラに。
そんな中しっかりと走っている人もいたり、早歩きで進む人もいて、ここでバタバタと抜かれ出します。
林道地獄を抜けるとさらなる地獄が。
エイドを横目に見ながら、炎天下を3kmほど遠回りさせられます。
早くエイドに行きたいけど暑いけどカラダが動かない。ほんとにフラフラになりながらエイドに到着。
ここでは飲むヨーグルト、おにぎり、が振る舞われました。
無料のマッサージもあります。
このエイドでテーピングを直してもらい、30分くらい休憩。
フラフラは解消されたので出発することに。
※ちなみに、この区間で結構な数の人が関門アウトになったようです。
水切れになっているランナーや、倒れているランナーがたくさんいたとか。
この区間は水1.5リットルは必要と思ったほうが良さそうです。
A4長門牧場〜A5大門峠
「ここからはフラットですよ〜」というエイドのお兄ちゃんのセリフは大嘘です。
いままでと比べたらフラットかもしれませんが、最後の大門峠の登りがエグい。。
これはほんとにストック持っていって正解でした。
斜度30度はあるんじゃないか。いや体感としては45度くらいでした。。
あと、「次のエイドまで9km」とありましたが、僕のGPSだと11kmくらいありました。
その点も注意が必要です。
そこまでのルートは若干泥々はしてましたが、気持ちいいシングルトラックが続きます。
この辺りで45km参加ランナーをパスし始めます。
このあたりから、自分も徐々に復活してきました。
※途中に私設エイドがありました。神!!
A5大門峠〜ゴール
エイドで15分くらい休み、いよいよ最終区間。
エイド直後は若干登り、走れるシングルトラックが続きます。
殿城山登山口から、ガッと300mほど登ります。
この辺りではかなり復活してきて、サクサク登ることができました。
ここもなかなかの勾配。
ですが、登りきったら素晴らしい景色が広がっていました!
稜線の先までトレイルが続いているのが見える。否が応でもテンションが上がります。
さっきまでフラフラだったのが嘘みたいに、登りも走って登りますw
ほんとに辞めないで走り続けてよかったと思えた瞬間でした。
しばらく行くと、スタートで走った区間に合流。スキー場を全速力で駆け下りてストロングフィニッシュ!!!
反省・振り返り
補給のペースは良かった
暑くなると思ったので、30分に一回の補給を実践。
若干重くはなりましたが、腹が減って動かないということはなかった。
また塩熱サプリも同時に摂ったことで、痙攣もなかったのは良かった。
ポカリゼリーは使える
本当はOS-1ゼリーを持っていこうと思っていたが忘れて、コンビニでポカリゼリーを購入。これが地獄の林道でフラフラになっているところ摂取したら生き返った。
多少重くても暑いレースはこの切り札は持っていったほうがよさそう。ハセツネでもぜひ持っていきたい。
後半、固形物はほとんど取れず
暑さからか、固形物は受け付けず。
暑いときはジェル多めに持っていったほうが良い。
やはり「50kmの壁」は突破できず
原因不明ですが、やはり40〜50kmあたりで急に息が浅くなる現象に苛まれました。
ロング走をすれば治るのか、そこはもっと突き詰める必要がありそうだ。
ハイドレよりフラスク
いままでハイドレ派でしたが、今回フラスクだけにしてみました。
やはりエイドでラク。水の量も把握でき精神的にもラクでした。
今回サロモンのフラスクとレイドライトのフラスクを一つづつ使用しましたが、
サロモンのほうが優秀ということを身をもって体感しました。
サロモンはちょっと吸うだけで飲めるのに対し、レイドライトの方は結構吸い込まないと水が出てこない。
やはり高いだけあるなと。
和田宿〜長門牧場は1.5リットル必須
これはおそらく暑くても寒くてもこのくらいは必須な気がします。
距離以上に長い区間です。
脚は冷やすのNG
暑すぎて脚にも水をかけて冷やしましたが、このせいで脚が動かなくなってしまいました。
温まったところで、徐々に脚が動いたので、冷やすのは頭・首筋など上半身だけにとどめたほうが良いと感じました。
首掛けタオルは良かった
これは終始助かったアイテム。日焼け対策にもなったし、熱中症対策にもなったと思います。
ノースリの場合肩にも日焼け止めを
2日後くらいまでヒリヒリ。皮もベロベロにめくれて大変でした。
いろいろ課題は残りましたが、
完走率48%のレースを完走できたこと、苦手のロングで上位10%になれたことは自信になりました。
このレースは攻略しがいがあるので、またチャレンジしたいと思います。